HONEY★HONEY☆LOVER
「母さんがこっちに来るし、もうここ継ぐのは避けられねぇと思う」
「……うん」
「それならやっぱり学ばなきゃいけねぇこと沢山あるから。」
「…………」
「ここ、とは完全に切れない」
無意識に俯いた。
ねぇ、蓮。
それは
また
離れるってこと?
「最後まで聞けよ」
「…………っ」
無理矢理、顎を持ち上げられた。
「お前はどうしてほしい?」
「!…そな…のっ言えないよ!」
蓮がぼやける。あ、やっぱ泣いた
「言えよ」
「あたしには…っ蓮を…蓮の将来を…っ邪魔するなんて…やだ!」
「俺の将来も何も気にしなくていい。そうだったら…どうしてほしい?」
ずるいよ
そんなの
決まってるじゃん
「行か……ないで……」
もうあのぽっかりした感じは味わいたくない
あんな淋しくなりたくない
我儘だなんてわかってる
だけど
「もう傍から…離れないで……」
頭を蓮の胸にもたれさせる。
「ん、行かねぇ」