HONEY★HONEY☆LOVER



「ここにいたのかよ。」






珍しく授業をさぼった光を探すと案の定いつもの場所にいた。




「蓮、」

「お前ここ好きだな」




一年前まで俺だけの場所だったのに、な。




「好きだよ」

「なんでだよ?」




俺は寝心地がいいとかしか気にしねぇけど光は違うだろ。




「だって沢山の蓮との思い出があるから。」

「………」

「初めて蓮を迎えにきたとき、ここで話したでしょ


初めて蓮にこの学校に来た訳聞いて蓮の気持ちを感じたでしょ


初めて蓮にキスされたでしょ


初めて蓮とケンカしたでしょ


あ、その時さりげなく告白されたんだ……」




幸せそうに話す光を見て、なんだか俺も笑ってしまった。




「忘れるとかお前いい度胸してんじゃん」

「だから!あの時は…ね…?」



知ってる

光があの時どのぐらい悩んだか。



今でも初めて光を見た時のこと、鮮明に覚えてる




「光さ、しょっぱなから俺のことかなり見てきたよな」

「だってケンカしてたから…っ」




俺はいつからこいつに惚れてたんだろうな



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