HONEY★HONEY☆LOVER




「まだ………言ってなかった言葉が…あるなぁ…って。」

「言ってなかった言葉?」


また小さくなってく光。




髪の隙間からのぞく耳なんか真っ赤だ。




「………るからね」

「は?」



これは嫌がらせなんかじゃなくてまじで聞こえなかった。




「なっ!もっかい言わすのっ?」

「聞こえなかったんだよ」


訝しげにじとーっと俺を見る目は信じてないようだ。


「本当だっつってんじゃん。はいもう一回。」

「……一回だけだからね」



俺を見上げてくる光。



「今までも……



これからも……






あたしは蓮だけを愛してるからね



蓮だけだからねっ!」




そう言って最後に笑ってきた。






「……………」

「蓮?」




俺、光に勝てねぇかも




「ほ……ほんとは!愛してるって言葉じゃ…おさまり切らないぐらいなんだけど…っ」



俺は理性を失いそうなので光を胸に押しつけた。



やっば……顔、熱いし…




「ちょ、蓮、くるし…」




だけど光、知ってるか?




俺、受けだけじゃ終わんねぇの。





耳元で光、と名前を呼ぶとびくりと震える光。





「俺から初めてを沢山貰ったって言ったよな?」


無言で頷かれる。



「今、最高の初めてやるよ。」




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