HONEY★HONEY☆LOVER




「な……に………?」




俺、優しい言い方なんかできねぇからな?












「お前のこれから、俺に寄越せよ。」




光がぽかん、とアホみたいに口をあける。




「え……?……それって………」

「は?もう一回言わす気かよ」

「だ…だって聞こえなかった!」




柄にもなく、緊張してるし…。


何も言わない俺を見上げる光。


……あー……







「一回しか言わねぇからな」

「わかってるよ!」




ちゅっ、とリップ音をたてて光に唇を寄せるとまた真っ赤。





「お前のこれから、俺に…寄越せよ。」




口をぱくぱくしながらトマトになる光は金魚みたいだ。




「そそそそれって…プロポ…」

「うっせ、黙れ」




光は本当に幸せそうに笑った。




「それなら……蓮のこれからもあたしにちょうだいねっ!!」

「俺にこんなこと言わせたんだからな、覚悟しとけよ?」

「ずいぶん俺様な告白だよね?」

「あ?」



俺が惚れた最高の笑顔を見せた。




「のぞむところだよ!」






今までを、甘い、なんて言わせねぇ。




これから、だから。




覚悟しとけ





        【END】
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