HONEY★HONEY☆LOVER
「東吾も東吾でいいって!」
ねー、と海が呼び掛けた後ろから東吾が来た。
「と…東吾おはよ」
「あぁ、おはよう」
東吾も海もいるってことは…
あいつもいるってことで、
「蓮」
呟いたかのように
声が洩れたかのように
東吾の後ろからかったるそうに歩いてくる蓮を呼ぶ。
なんでこいつはこうゆう態度しかとれないのかなっ?
「なんで蓮だけもう呼び捨てなのー?」
「だって蓮くん、なんて呼びたくないじゃん!」
「てめぇは朝もうるせぇな少しぐらい黙れ。」
「な………!」
ついに昨日の素振りの成果をだす時が……!!と
構えようとした時だった。
「光お取り込み中悪いんだけど、授業始まんの何時か知ってる?」
「え?8時15分じゃなかった?」
「さて今何時でしょう?」
「あ゙ーーーーっ!」
時計の針はすでに50分を指していた。
今から行けば授業には間に合うけど!あたし、まだご飯すら食べてないよ!
「食べなきゃ!」
「おい」
蓮の方から珍しくあたしに話し掛けてきた。