HONEY★HONEY☆LOVER
「れ………」
「強くなる為だ」
「え?」
「理由」
「強く………?」
月が輝いている夜空を見上げる。
あそこでは俺に居場所なんてなかったし。
その悔しさ、悲しみとかに
……負けたくねぇから
一人で生きていこうとした。
「蓮は強いよ」
「………」
「自分の弱さを認めて強くなろうとしてる、それは強い証拠だよ」
「…………」
初めてだった。
こんなこと言う奴。
「わかったような口きくな。」
口では冷たいことをいっても表情はいつもより柔らかいのが、自分でわかる。
「蓮」
「…んだよ」
「ありがとう」
そして俺に笑いかけてきた。
「………」
「どしたの?」
こいつ笑うと………
「なにっ?」
「なんでもねぇよ、ブース」
「な………!?」
お前は気付いてない
お前の見せたその笑顔に
俺が
少しだけ
見惚れてしまったことを