HONEY★HONEY☆LOVER
「蓮っ!」
「…朝からうるせぇな…」
不機嫌そうな声色と表情。
いつもと同じ。
やっぱあたしだけなのかぁ……
「あの……‥えっと…‥…昨日はありがとうっ」
口籠もりながらも話を続ける。
「あぁ。」
「そ…それでね…っ」
今度はあたしが蓮の話を聞くよ!って言いたいけどなかなか言葉がでない。
蓮があたしをじっと見る
「笑えるようになったのか?」
蓮が少しだけ、ほんの少しだけ、微笑んだ。
蓮が………笑った?
「れ………」
「ひかりーんっ!!」
ドスゥッ
背中に強い衝撃が……
「蓮もおはよ!」
「海、タイミング悪すぎだろ…」
「だって狙ったもん」
「は…、?」
「はいはい、そこまでだ。二人共行くぞ」
東吾が二人をたしなめる。
「じゃぁねー」
「あー…うん」
たいして蓮と喋ってない……。