小さな恋のユメ
なんて言えない
涙も出ない
「俺さ中学につき合ってた元カノ居るじゃん。夏希って言うんだけど」
なんで元カノの話?
「夏希のこと好きでいろいろめんどくさくなるのが嫌で彼女はいらないって思ってた」
まだ好きなんだ
「だけどセックスはしたくてセフレとかならめんどくさくならなくて済むしだから欲しいて思ってた」
そうだったんだ
「でも最近夏希のこと好きかよくわからなくなってる。だからちゃんと会って話してくる。そんで好きじゃないって自分の中でちゃんとケリつけれたら…」
真人の言葉が止まる
「…付き合って」
耳を疑った
好きな人に
言われたかったことを
言われたから
「あたしなんかでいいの?」
やっと出た言葉
「ひかりがいい。でもいつになるかわからない。それでも待っててくれる?」