涙空から曇り空、そして蒼い空
陽クンが気付かないまま




強く引っ張られ




ブルブル震えているあたし。





ようやく、屋上に着いた頃には…。






「美姫」






きっと怒っているだろう。




だけど



「美姫」ってあなたの呼ぶ声が





優しい声に聞こえてきたのでした。




だけど




それは悲しいことに



男性恐怖症が発生した今。



怒っていようが



笑っていようが





関係ない訳で…。



結局また


陽クンを困らせることになる。



「どうした??震えてんじゃんよ」




ほらね?


陽クンをまた困らせる。




「あっ…。男恐怖症…か?」



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