涙空から曇り空、そして蒼い空

「…。」


黙っていたって



余計困らせるだけなのに。




あたしは何故か…




しゃべるコトが出来なかった。




「俺の…せい…だよな?」



それは、違うよ??



「ち…がう」



少しでも陽クンを



怖いと思ったあたしが悪いのだ。



「俺のコト怖い?」



怖いよ?



でもね



他の人より全然怖くなんかない。




「俺さ、美姫とまた付き合いたい。」




あたしも…だよ?



「だけど、付き合うかどうかは
   美姫が決めるコトだから。

 今の美姫の気持ち、知りたいんだけど?」



「…」



しゃべりたい。



でも口が開かないんだ。


「ゆっくりでいいから。…な?」

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