涙空から曇り空、そして蒼い空
「迷惑かけちゃうからッ…。」




精一杯のあたしの言葉。



「そんなの別に平気だしッ♪
 ってか逆にかけられたいよ??少なくとも俺は。」


こんな優しい言葉で終わらすなんて…。



酷いよ・・・。



「陽クンが良くてもッ…「あたしが嫌。
 だろ??ンなのどーでもいーし。」


うッ;;

怖いょ((泣


せっかく陽クンの暖かい雰囲気で
震えも治まって来てたのに…。

陽クンに言葉を読み取られたせいで
体が震えてきた訳で・・・。


「美姫??」


“ギュッ”


震えを必死で抑えようとしてたら・・・。
陽クンに抱きつかれて・・・


「俺、美姫が泣き虫だからって嫌いになんねぇよ?

 男性恐怖症だとしても嫌いになんねぇよ?

 まぁ、浮気したら嫌いになるけど・・・。

 美姫はどう??」



何か言わなくちゃいけないのは
分かってるけどッ・・・。

何でかは分らないけど
涙がでそうになって・・・。


「泣くなッて」


コクっと頷いた。

そしてあたしは必死で
涙が出ないようにした。


「分ったッ!じゃーさッ、
 俺と付き合うんだったら
 俺の腕の中で泣いてもいいよ?

 付き合わないんなら
 俺の腕から逃げて??」


そんな選択肢ないよッ。


本当は分かってるんでしょ??



「ッ・・・。」
しゃべれない替わりに

涙が流れた・・・。
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