涙空から曇り空、そして蒼い空
あたし達は話しながら
下駄箱に向かっていた。


そして、あたしが靴を履き替える為
下駄箱の扉を開けた瞬間。

事件は起きた。


“ドサー”と言う音と共に
大量の画びょうが流れて来た。


「美姫ッ!危ないッ」


そう言って手を引っ張られて
少し痛かったけど。

幸い怪我は無かった。


陽クンが下駄箱に近づき、
中に入っている画びょうを
全部取り除くと

1枚の紙が出てきた。

“伊藤 陽 ト 別レロ。
 サモナイト オ前ヲ殺ス”

そう書かれた紙だった―――・・・。


「何だよコレ・・・。」



「ごめんな「何で美姫が誤んだよッ!!」


ヤッ・・・やばいッ((汗


体がッ・・・震えて来たょッ・・・。



「あっ・・・悪りぃッ・・・。」


“ぎゅっ”


「ごめんな?俺のせいで・・・。」


「陽クンのせいじゃないよ・・・ッ」



「よかった・・・。怪我しなくて・・・」



そう言って


陽クンの大きな手で顔を包まれた。


「・・・。」


包むだけで何も言ってくれない陽クンを
眺めてたら・・・。


“ちゅッ”


1瞬の出来事だった。
だから・・・何が起きたのか
正直よく分かんない。


「今・・・何したのッ!?」


「はッ!?」


ふぇッ・・・!?


何で軽くキレ気味なのッ!?


「しゃーねなッ」


そう言って ニコッ と
笑ってくれた陽クン。
< 8 / 12 >

この作品をシェア

pagetop