夢渡り
初めて会ったときから気づいていた。
確信していた。
僕はあの子の×××なんだから気づかないほうがおかしいんだ。
だってあの子は僕の×××だったんだから。

でも能力がそのまま残っていることには正直驚いた。
残念だったね、ジュン。
君は能力がなくなることを望んでいたのに。
まぁ僕は君が幸せを感じているように見えたけどね。
矛盾しているけど、どちらも本当だって僕は思っているよ。
今の君は“ユメワタリ”のことについてどう思っているのかな
幸せ?それとも死んでしまいたいほど憎いんだろうか
僕は君が能力をもっていてよかったと思っているよ。
だって、君の能力がなかったら僕たちが出会うことはなかったのだから。

愛してるよ、ジュン。
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