夢渡り
―ここは、どこだろう。

ほのかに甘い香りがして、目が覚めた。
周りを見渡すと、白い壁があり、ベッドがあり、その上に私は眠っていたらしい。

…あったかい。

気づけば、先ほどまで感じていた吐き気は無くなっていた。

そうだ、私、人ごみで―



「気がつきました?」
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