チェリーが毎年クリスマスに想うこと
第8章
あれから~~~

町おこしは順調に進みました。

ここまで読んでくださった皆様へご報告です。
小さな町の町おこしの
お話は、クリスマスまでに終わりそうもないので
また別の機会にすることにしましょう。


それはそうと、大変なことが起きたんです。
私が30歳になった年。
ヒロが小説で大きな賞をもらいました。
ヒロが35歳の年の事でした。
彼の受賞はTVで見てました。
彼はとても素敵に歳を重ねていました。

私の毎日は相変わらずでした。
恋人もできず、
本に夢中の毎日でした。
もちろんヒロの本も
私の小さな本屋さん、《 cherry books 》の
特等席に置いてありますよ。

裏庭の錆びたブランコは
ギーギーと音を立て
床も抜けてしまいましたが
かわちゃんが
真っ白なペンキを塗って
お化粧してくれました。

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