チェリーが毎年クリスマスに想うこと
第3章
私は、クリスマスに一度に3人も大切な人を
失った・・・・。
同級生の大工のかわちゃんにお願いした
本屋の改装は
着々と進んでいた。
これなら、夏前までに開店できそうだ。
ばあちゃんは、もうボケていて
父ちゃんと、母ちゃんが死んだことすら
分からなかったが
わざわざ一から説明するつもりもなく
ばあちゃんの言うことに
「そうだよ~、そうだよ~。」とうなずいていた。
ばあちゃんは、二人が旅行から帰ってこないから
私に探しに行けと毎日言ってた。
言い忘れていたが、
私は、25歳の時、小さな小さな賞をもらい
派遣で働いていた出版社の好意で、
週刊誌のコラムやフリーペーパ
漫画本のおすすめコーナーなど、
小さい仕事をもらい
雑用のほかにも収入があった。
物を書く仕事は、
どこでもできた。
インターネットというハードがあるからね。
しかし、本屋はここでやるしかない。
私は、本屋の娘だ。
インクの匂いを嗅いで育った。
このまま簡単に
本屋は潰せない。
田舎に戻ることは
両親の願いでもあったし、
もしかすると、
地元で家業を継いで
結婚し、好きな本に毎日囲まれて
生活するのは
私の一番の願いだったのかもしれない。
結婚相手は
物静かで、本が好きな男性がいい。
失った・・・・。
同級生の大工のかわちゃんにお願いした
本屋の改装は
着々と進んでいた。
これなら、夏前までに開店できそうだ。
ばあちゃんは、もうボケていて
父ちゃんと、母ちゃんが死んだことすら
分からなかったが
わざわざ一から説明するつもりもなく
ばあちゃんの言うことに
「そうだよ~、そうだよ~。」とうなずいていた。
ばあちゃんは、二人が旅行から帰ってこないから
私に探しに行けと毎日言ってた。
言い忘れていたが、
私は、25歳の時、小さな小さな賞をもらい
派遣で働いていた出版社の好意で、
週刊誌のコラムやフリーペーパ
漫画本のおすすめコーナーなど、
小さい仕事をもらい
雑用のほかにも収入があった。
物を書く仕事は、
どこでもできた。
インターネットというハードがあるからね。
しかし、本屋はここでやるしかない。
私は、本屋の娘だ。
インクの匂いを嗅いで育った。
このまま簡単に
本屋は潰せない。
田舎に戻ることは
両親の願いでもあったし、
もしかすると、
地元で家業を継いで
結婚し、好きな本に毎日囲まれて
生活するのは
私の一番の願いだったのかもしれない。
結婚相手は
物静かで、本が好きな男性がいい。