何時も君が私を見てる。

「なおがなおでいるように、ずっと俺が見ててあげる」


なんだそれは、聞こうとすれば先に彼が口を開いた。


「なお。おやすみ」

甘くて低い声で囁かれた。その瞳は私だけを見つめる。嬉しくも悲しくもなくただ彼は『異常』なのだと脳が認識する。


「何かしたら八つ裂きにします」


「悪いお口を塞いでほしい?」


甘い言葉も夕明さんが使えばホラーとなり鳥肌が立つので大人しく布団にもぐり目を閉じた。


< 11 / 15 >

この作品をシェア

pagetop