何時も君が私を見てる。
「あー…昼間のことですか。」
見られていたなら誤魔化しはきかない。誤魔化す気もないが。
「あれは何と言いますか、気がついたら見知らぬ部屋にいて見知らぬ人を手にかけていたので後片付けをしたまでです」
「ああ。やっぱり記憶がなかったんだね。穢れた害虫を切り刻む君は強くて綺麗だったんだけどね。残念だよ」
「あ、いえ…解体したのは私の意思です」
言えば抱き締められた。
「怖かったね。よしよし」
真顔で頭を撫でられたので手を振り払った。
「そんな感情はありません」
事実。恐れなど感じない。知らないわけではないが永久に停止した物に恐怖などあるわけがない。
彼の中で私はどんな人なんだ。