何時も君が私を見てる。
「貴方の神経を疑いますね。一体どんな脳をしてるのか…見てみたいですよ」
「いいけど、なおのことしか考えてないよ?」
当然だとでも言うように彼は私の瞳を真っ直ぐに見た。
背中を擦る手はきっと私を慰めているつもりなのだろう。
「真顔で言わないで下さい」
「事実だから、安心して」
「その一言で私の安眠は確実に遠退きます」
「だったら一緒に寝」
「万が一ですが、布団の中に入ってきたりしたら二度と口聞きませんからね」
小学生の会話の様にも聞こえるが、彼の精神的ダメージは計り知れなかったらしい。自分の欲と格闘し不出来に笑っていた。