シュールな悪魔に愛を
「何を望むのだ、言うがいい。」抑揚のない低い声が響く。
楓は絶望と落胆の溜息の後、視線を自分の手からルシファーに向けて、炎のように朱く燃える彼の瞳を見つめて言った。
「…いいよ、べつに。」
足元に散らばったバッグの中身を戻し、黒革の洋書を拾い上げてルシファーに差し出す。
「あたし、呪われてしまったんだよね、わかるもん。なんだか自分の身体…おかしいし。
あなた悪魔なんでしょ? と、いうことは…あたし死ぬんだよね。
だって知ってるもん。どうしたって逃れられないんだよ、悪魔に呪われた時点でおしまい…
どんな願いも叶うのかもしれないけど、結局あれだよ…手に入れた途端に未来は無くなるんだよね。
だって命と引き換えなんだもの。」
楓は絶望と落胆の溜息の後、視線を自分の手からルシファーに向けて、炎のように朱く燃える彼の瞳を見つめて言った。
「…いいよ、べつに。」
足元に散らばったバッグの中身を戻し、黒革の洋書を拾い上げてルシファーに差し出す。
「あたし、呪われてしまったんだよね、わかるもん。なんだか自分の身体…おかしいし。
あなた悪魔なんでしょ? と、いうことは…あたし死ぬんだよね。
だって知ってるもん。どうしたって逃れられないんだよ、悪魔に呪われた時点でおしまい…
どんな願いも叶うのかもしれないけど、結局あれだよ…手に入れた途端に未来は無くなるんだよね。
だって命と引き換えなんだもの。」