シュールな悪魔に愛を
楓は身を乗り出した。
「えっ?取り憑かないの?魂の契約は無いの?悪魔は人の命を奪うんでしょ、いいの?」

「…そなたの知能と知識は貧弱すぎて話しにならない。」
ルシファーは見下すように楓を一瞥した。
「我は魔界の王である。下級の魔物と一緒にされるのは心外だ。」

「下級?」
「そうだ、天使に階級があるように悪魔にもあるのだ。悪魔の軍団は7団6600部隊。その最高峰に私は位置する。言っておくが、悪魔の人口は人類の総人口より多い。」

「悪魔の家来達が魂を集めてくるって事ね、王様はセコい仕事はしないって事ね、こっちの世界みたい。」
それに、7団の7という数字…聞いた事がある。

「7って、七つの大罪って言われてる七つの行為と関係あるの?」
「ほう…知っているのか。そうだ罪に落ちるきっかけと成り得る7つの行為、悪魔は人格と意志を持ち人間を誘惑する。」
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