シュールな悪魔に愛を
そう言われれば返す言葉はない。
「あたしも含めてだけど、しょうがないの…人間は弱いんだよ。誰かに言われたひと言で喜んだり傷ついたり…。気にしなきゃいいんだろうけど、無理なの。」

「何故?」
ルシファーは目に強い光を放ち楓に問う。

理解しているのにわざと問いかけ、相手に自分の弱さを認識させ絶望へ追い込むようにし向ける。
心が満たされず弱っている時に、絶妙なタイミングで悪魔はそっと囁きそそのかすのだ。
すると面白いように、人はコロリと悪魔の意中にはまる…ルシファーは、そうなる事を心得ていた。

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