シュールな悪魔に愛を
「人間には感情があるからだよ。ここ…ハートね。」
楓は両手を胸の上で合わせる。

そんな楓を、ルシファーは首を横に振りせせら笑う。
「感情なんて、やっかいで馬鹿げている。
欲望は止まることを知らず溢れ、逆に、心の隙間は何をもっても埋まらぬ。」

「そうかもね…だけど、それがいいんじゃない?
わくわくしたり、ドキドキしたり、落ち込んだり。案外そういう気持ちを楽しんでいる様なトコあるし。」

ルシファーは楓の顔を覗き込みニヤッと笑った。
「楓はどうなのだ、楽しんでいるのか?」
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