シュールな悪魔に愛を
「ぜーんぜん、刺激も何もない単調で平凡な毎日だもん。」
「そうか…じゃあ、どんな毎日なら刺激的でドラマティックなのだ?」

楓はルシファーにチラッと視線を移して、にいっと笑う。
「邪(よこしま)なコト考えても駄目だよ、あたしに何か願わせて取引しようとしているんでしょ。
ムリムリ、だってあたし別に刺激求めてないし。」

「はたして、そうなのか?まったく何も求めていないか?
例えば…そうだな、美しくなって皆に愛されたいと思わぬか。永遠の若さ、永遠の愛を手に入れたいと願わぬか。」

楓は首を振る。
「永遠の愛なんて…そんな長い間、誰かに愛情持っていられるなんて考えられない。忍耐ってカンジ、重すぎだし。」



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