シュールな悪魔に愛を
「べつに良いではないか。
人間には寿命がある。どんなに強い愛情で結ばれていようと、どんな偉業を成し遂げようと、死ぬ時は死ぬのだ。死んだら全てが無となり終わる。
何かを残したからといって何になる。
そんなもの、結局は残された他の者に対して恩着せがましく押しつける自己満足ではないのか。」

「いいの、それでも。あたし満足して死にたい。
決めた!まだ、少し間に合うよね。
ルシファーが魔法を使わないで隠れている間に、あたし悔い無く生きる事にしたから。」

ルシファーは大きな体の背を丸め、腕組みしたまま素っ気なくつぶやいた。
「まぁ…好きにすればいい。」
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