シュールな悪魔に愛を
「1000年の眠りから我を呼び覚ます、うら若き乙女よ。汝は何を求め、何を欲する。この魔界の王ルシファーに何を乞うのだ。
伏して願うがいい、さすれば全てが思いのままだ。」

声が聞こえているのではない。楓は両耳を押さえる。直接、頭の中…いや、心臓に響いている。

心臓が大きく波打つ…さっきと同じ感覚。体中の血液が熱をおびて勢いよくザッ、ザッと音をたてて流れる。


「死に神…」楓は息を呑んだ。
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