甘いのは苦手です。
逃げることは許されなかった。何故なら腕を捕まれてるから。

私の顔よ!治まれ!真っ赤な顔治まれ!念じ続けた。

「柚木は小さい頃の事を覚えてる?」

何だ?急に。
冗談で聞いてる感じには見えない。

「いや、全く」

「そう。あの時の…「こんにちは」

声のある方に首を動かせば常識人の尾形が立っていた。

「あれ?俺、邪魔?」

「は?」

「わかってんなら帰れ」





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