甘いのは苦手です。
材料を貰うために葵依の前に手を出す。

「何?」

「材料が無いと作れない。
持って返って来たんだろ?」

今までの会話から材料だろ!
おいおい、作る気が出てきた途端に「やっぱりいらない」とか抜かすなよ。

「材料は目の前にある」

前に伸ばしていた腕を掴まれ前に引っ張られる。

「ちょ…!いっ―――!!」

一瞬、何が起きたかわからない。けど首筋から激痛が走ったのは頭の中で理解出来た。

食い千切られるじゃないかというぐらいに痛い。涙が頬に落ちる。




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