遠恋~君と恋をした日々~
このあと、あたしは無理やり席へ戻された


莉那のほうを見れば男子たちを慰めていた


何話してるのか聞こえなくて、あたしはずっと考えていた


でも、考える時間なんかなかった


だって・・・次はパゲ野郎の授業だったから


理科はやっぱり嫌いだ


パゲ野郎も嫌いだけど、理解ができない


ひといちばいうるさいパゲ野郎の授業は聞いているふりをする


先生の声を聞きながら、空を見る


いつか、桜庭がこの中学まで迎えに来てくれるならば


その暇で、待ち続けよう


この教室からの景色を見ながら・・・








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