遠恋~君と恋をした日々~
言いたくないのなら、言わなくていいって思った


聞かれたくないのなら、聞かない


あたしにだって聞かれたくないことがあるから・・・


でも、そんなの言い訳だったのかもしれない


聞きたくなかった
不安になりたくなかった
幸せを壊したくなかった

何より・・・凪を疑いたくなかった


だから、聞かないほうがよかったのかもしれないね・・・


ねぇ凪?


あたしは、あの時聞かないほうがよかったよ


でも、あなたの口からききたかったな


今でも思い出すの。あの日のあの凪の言葉を・・・・


「咲希!ごめんね、遅れちゃって」


友香ちゃんが去った後すぐに、莉那が帰ってきた


莉那は、参ったように『トイレが混んでてさぁ~』と言った








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