遠恋~君と恋をした日々~
―――キーンコーンカーンコーン


授業終了のチャイムが鳴り、パゲ野郎が教室から出ていった


「咲希――――っ!やったよぉ、パゲ野郎を見返したよぉ!」
「すごいじゃん莉那!いきなりどうしたの?」
「やっぱりさ、咲希と同じ高校いきたくてさ。毎日塾に通ってるんだ」


そうだったんだ。塾に通ってたんだ


「でねっ!その塾にかっこいい男子がいるわけ!」


あ―――やっぱりそういう目的ね・・・


でもよかった、莉那が恋に前向きになってくれてる


「今度こそは、いい人見つけなきゃ!」
「応援する!」


莉那と笑い合っていた


「藤原、日直だろ?黒板消すぞ!」
「あっ、近藤君。ごめんね」


莉那に『黒板消してくるね』と言って、近藤君のところへ走っていった


「ん」


近藤君はあたしに黒板消しを手渡してきた


「ありがとう」


そ―言って黒板消しをもらった


この時一緒に黒板なん書けしてなければ、あんなに苦しまなくて済んだのかもしれないね












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