遠恋~君と恋をした日々~
「・・・藤原さん」


保健の先生の優しい声に起こされた


もっと眠っていたかった


「・・・せんせい」
「もう帰らなくちゃ、あたりは真っ暗よ」


動くのは嫌だったけど、仕方ない


帰らなきゃ


帰って眠ろう


寝ても寝ても足りない


「じゃー気を付けて帰るのよ」
「・・・はぃ。さようなら」


保健の先生は最後まであたしを心配していた


途中で、担任に会って送ってもらうことになった


「先生ごめんね」
「いいよ。こんなくらい中女の子一人帰らすわけにいかねーしな」


先生の優しさ、あたしの心にしみたよ


また涙があふれ出た


先生・・・暖かいよ


「藤原っ!?」


先生は焦っていたけど、あたしは気にせず涙を流した










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