遠恋~君と恋をした日々~
「咲希ちゃ――――ん。ご飯よぉ」


あたしの朝は、園長先生の『ご飯よぉ』で始まる


いつもは、飛び起きて下に降りるんだけど


今日は飛び起きる気がしない


本当は、1日たったから元気でいなきゃいけないんだけど・・・


でも、もう園長先生や信武や舞子に心配かけたくない


自分のほっぺを両手で2回軽く叩いた


「よしっ!今日は笑顔でいるぞ!」


気持ちに気合を入れて、下に降りた


「おはよう園長先生」
「おはよう咲希」
「咲希ねぇちゃんおはよぉ」


園のみんながあたしに挨拶をしてくれる


にっこり微笑みながらあたしは自分の席に着いた


左隣には、あたしにべったりのゆーちゃん


右隣には信武


ゆーちゃんよりも先に、信武のほうを向いた


「ん?」


昨日あんなひどいこと言ったのに・・・っ


すごく優しい笑みであたしを見た信武









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