遠恋~君と恋をした日々~
教室に着くと、いつものように騒がしいクラス


まわりは変わらないのに・・・


あたしの気持ちと心が変わってしまった


なんだかこの教室に居ずらかった


ずっとドアの前で動かずにクラスを見つめていた


変わりたくなかった、いつものようにバカをやっていたかった


ずっと・・・あの幸せのままでいたかった


また瞳から涙があふれ出そうなっていたあたしの頭をなにかで叩いた


「・・・ったぁ、なにすんのよ!」
「うわっ!なんだよその威嚇みたいなの」
「・・・はぁ、先生か」
「ため息つくなよぉ、何こんなとこで突っ立ってるんだよ」


気持ちが暗かったあたしの心に、先生は普通に踏み込んで明るくしてくれる


どうして先生はいつもあたしの心を明るくしてくれるの?

どうして先生はあたしに微笑みかけてくれるの?


「先生・・・あたし教室はいるね!」
「おぅ!・・・あっ!今日ちゃんと学校来たの偉いぞ」


そ―言って先生はあたしの髪の毛をくしゃくしゃとなでた


「えへへ・・・っ」


やっぱり先生の手は暖かいね


先生・・・やっぱり、温かいよ








< 260 / 424 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop