遠恋~君と恋をした日々~
「ねぇ近藤君」
「どした?」
「みんななんでこんなに騒いでるの?」
「・・・藤原知らないのか?」
「え?知らないってどういうこと?」


近藤君の話しにあたしは、驚いて言葉も出なかった


まって?先生が亡くなったってどういうこと?


なんで?だって先週の金曜日まであたしたちと一緒に居たじゃない


なのに、どうして亡くなってるの?


金曜日に笑ってこれ返してくれたじゃん


状況についていけないあたしは、ただぼうぜんと立ち尽くしていた


「藤原?大丈夫か?」
「話しについていけない...だって先生あんなに元気だったじゃん」


あたしはその場にしゃがみ込んでしまった


「藤原!?・・・とにかく座ろう」
「...うん」


近藤君に連れられてあたしは席に着いた


あたしの頭は混乱していてぐちゃぐちゃだった


死んだなんて嘘


絶対誰かが間違えた情報を流しただけ


ただそれだけ。お願い先生、元気に笑って教室に入ってきて


「お―――い、教室から出て廊下へ並べ!急遽全校集会始めるぞ」


全校集会・・・なんでそんなのするの?


なんでそれを知らせる先生が先生じゃないの?


わけが分からず、体育館へ向かった











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