遠恋~君と恋をした日々~
「少しは落ち着いた?」
「...はい。すみません」
「そりゃショックよね、担任がなくなったんですものね」
「先生は、どうして7時半ごろ出かけていたんですか?」


あたしの問いに、保健の先生はこ―言った


「本当は内緒なんだけどね、日曜日でみんな外に出歩いてると思った校長先生が、たまたま学校で仕事をしていた斉藤先生に、見回りを頼んだそうよ」


見回り・・・それに行かなきゃ、先生は今でも起きてる


「...キーホルダー」
「え?」
「キーホルダーが落ちたんです。絶対落としたの先生です。先生はまだいる。3年4組にまだいます!!」


あたしは保健室を抜け出して、教室に向かった


向かう途中で、他の先生に止められあたしは保健室に連れ戻された


「やっヤダ!離してください」


押さえつけられ、保健室にはかぎを掛けられた


「何で・・・?なんで、いなくなっちゃったの?」


一人保健室であたしは泣いていた


だって、あたしのこと助けてくれたのに


いっぱい恋愛の相談に乗ってくれたのに


いっぱい笑いかけてくれたのに


先生がいたからあたしは3年間中学を楽しめたのに


なのに、なのになんで最後まで一緒に居てくれないの?


先生がいなくなったら、あたし学校来る意味ないじゃん













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