遠恋~君と恋をした日々~
保健室に閉じ込められてどれくらい時間が過ぎただろう


泣きすぎて、頭がくらくらしていた


そんな中、先生の声が聞こえた


「・・・藤原?」


先生の声に、あたしは起きた


「せ・・・んせい?」

「藤原、そんな落ち込むな。俺はいつだってお前のそばに居る。藤原がほめられるようなことをしたらほめてやるし、怒られるようなことをすれば、怒る。お前たちをずっと見てるから、そんな泣いてばっかいるな。お前は楽しく笑ってればいいんだよ。彼氏とだってうまくいってるんだろ?お前が嬉しいと、俺も嬉しいんだよ。ちゃんと志望校合格しろよ?ちゃんと卒業しろよ?約束だからな!」


先生、あたし先生の事一生忘れないよ

先生のお通夜だってお葬式だって行くよ

年に一回、先生に手を合わせに行くよ

先生があたしを変えてくれたんだよ

先生がいたからあたしは楽しく笑えるんだよ

先生がいたから恋愛うまく行ったんだよ

先生がいたから、凪と今ラブラブなんだよ

先生には、いっぱいの気持ちをもらったね


人を好きになる気持ち

人を愛する気持ち

友達を好きになる気持ち

ちゃんと伝えれば伝わる気持ち

人を信じる気持

自分を信じる気持


いっぱいの気持ちをありがとう


そして、いっぱいの“ありがとう”をありがう












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