遠恋～君と恋をした日々～

葬式後、あたしは、奥さんとお子さんに出くわした


そのとき、あたしは奥さんにはっきりこう伝えた


「先生にはすごくお世話になりました。藤原咲希です」


挨拶をした時、奥さんが涙を流しながらこ―言ってきた


『主人は、よくあなたの名前を口にしていました。よっぽどあなたを心配してたんでしょうね』

その言葉を聞いて、あたしは笑顔を作った


「あたし、学校のどの先生より、先生を尊敬して大好きでした。毎年先生の命日に家を訪れてもいいですか？」


あたしの問いに、奥さんは嬉しそうに微笑んだ


『あなたの成長を主人が見たら喜ぶでしょうね』
「ありがとうございます！」


そのあと、子供たちにも挨拶をした


子供たちは、無邪気に笑っていた


小さすぎてまだお父さんがいなくなったことが分からないのだろう


そんなお子さんたちと、あたしはずっと遊んでいた


莉那も、そんなあたしを見て遊んでいた


毎年、命日に先生に会いに行きます


あたしの成長した姿を、先生はどう思ってくれるか楽しみです！


だから、あたしが来た時には先生出てきてね！


あたしの成長した姿見て、一言なんか言ってね！