遠恋~君と恋をした日々~
「電車、もう来ちゃった・・・」
「電話、今日は咲希からかけてきてよ」
「じゃー、無事に帰れた報告するね!バイバイ凪!」


あたしは凪に手を振って莉那と電車に乗り込んだ


「なんか、あたしたち幸福だね」
「だね!祐生にも会えたし」


恋人がいることは、落ち着くことだ


切羽詰まったら、凪に逢えば吹っ飛んでしまう


今日本当は、塾嫌だったんだよね


でも、凪に会えたからそんなのどっか行っちゃった


「じゃ―莉那、気をつけて帰るんだよ」
「うん、バイバイ咲希」


冬休みまっ最中のあたしたち


寒くて寒くてとてもじゃないけど、歩いて帰れない・・・


お兄ちゃんに迎えに来てもらおうかな


あたしはお兄ちゃんに電話をかけて迎えに来てほしいことをねだった


お兄ちゃんは快く引き受けてくれた


お兄ちゃんを待ってる間、凪に電話をかける


「凪~、今駅でお兄ちゃん待ちなの」
『そっか、ゆきさんが来てくれるなら安心だな!』
「うん!お兄ちゃん、すぐ迎えに来てくれるっていってた」
『咲希はお兄ちゃんっ子だよな』
「・・・仕方ないでしょ!お兄ちゃんしかいなかったんだから」


凪の言葉に、少しだけ息詰まってしまった


「凪、焼きもち焼いた?あたしがお兄ちゃんっ子だから」
『なわけないだろ!』
「ですよね~・・・」


何だかんだ言って喋ってると、お兄ちゃんが来た


電話を切ってお兄ちゃんと話しをしながら帰った











< 365 / 424 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop