遠恋~君と恋をした日々~
「咲希!まぁたボーっとして」


莉那があたしの顔を覗き込んできた


ビックリして後ろに引くと、後ろから『いてっ!』と言う声が聞こえた


その声に反射してあたしは後ろを振り返る


そこには・・・


「ごめん南波!大丈夫?」
「大丈夫だいじょ・・・いてっ!」


南波の顔が歪んだ


南波の手を見てみると、血が少しだけ出ていた


「待って、あたしバンソ―コ―もってるから」


急いで立ち上がって、カバンの中からポーチを出してバンソ―コ―を探した



















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