遠恋~君と恋をした日々~
「あんたが、誰からも好かれるからよ」
「はっ!?」


あたしが誰からも好かれるから?!


「意味が分かんない」
「あたしあんたがうらやましかったの。誰からも好かれるあんたが。だから、彼もあんたに取られるんじゃないかって、嫉妬しただけなのよ!」


なんか・・・なんか理穂が、理穂が可愛く見える!


「りほってつんでれだったのねぇ!」
「はっ!?ちょっと、やめてよ離しなさいよ」


理穂がかわいすぎて、ついつい抱きついてしまった


「藤原!ちょっといいか?」


理穂とじゃれあってると、クラスの男子に呼ばれた


理穂から離れて、あたしは彼についていった


途中莉那が、あたしを見て口ぱくで『何してんの?』


あたしも口ぱくで答えたら、莉那が微笑んでどこかへ行ってしまった


あれぇ~、莉那帰っちゃうのかな


あたし、待っててっていったのに


まーいいか、一人で帰ってもいいしさ


「あの!」
「はっはい!」


いきなり話しかけられてあたしの方が揺れた


「どうしたの?」


落ち着きを取り戻したあたしはもう一度冷静に聞いた


「ふじわら俺のことどう思ってる?」










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