遠恋~君と恋をした日々~
「ただいま~」
「お帰り咲希!そして、卒業おめでと~」


そ―言ってまたしてもお兄ちゃんが抱きついてきた


「ちょっとちょっと、お兄ちゃんお客さん」


お兄ちゃんには、ちゃんと紹介しておきたい


凪のことを・・・


「君は・・・誰?咲希、このイケメンは誰なんだ!」
「あら、イケメンね」


お兄ちゃんの騒がしさに、麗子さんが顔を出した


麗子さんはポッとしていた


「麗子さん!凪はあたしのなんです!」
「あたしのってまさか、これがうわさの凪君!?」


凪は、驚いている麗子さんと


隣で睨んでいるお兄ちゃんを見て、キョトンとしていた


「凪っ凪っ!」
「おぉ!あっ、はじめまして、咲希...さんと付き合わせてもらってる桜庭凪です」


えっ!?今“咲希さん”っていった?


凪の言い方にあたしは笑ってしまった


めっちゃ戸惑ってる


「へぇ~・・・キミが咲希の恋人。許さん!咲希は俺のものだ!」
「えっ!?おっお兄さんですよね?」
「君にお兄さんと呼ばれる筋合いはない!」
「ちょっと!お兄ちゃん!いくらうちには母親と父親がいないからって」


お兄ちゃんに反発してしまった・・・めんどくさいことになる














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