遠恋~君と恋をした日々~
「母と父がいないからだ!俺が咲希の父親代わりだぞ!俺がだめって言ったらだめだ!別れなさい!!」

「お兄さん話を聞いてください」
「だからお兄さん言うな!」

「やだっ!あたし絶対別れないから!なんて言われたって別れないんだから!」
「別れろと言ったら別れなさい!」

「うるさい!お兄ちゃんなんて大嫌い!もう一生口きかないんだから!凪行こう!」


お兄ちゃんを押しのけてあたしは凪と家の中へ入った


部屋の中へ入って、速効凪に謝った


「ごめんなさい!お兄ちゃんあんな人だけど、あたしのこと心配してくれてるだけなの・・・」
「分かってるよ。祐希さんだっけ?さすがにお兄さんはやっぱりやめたほうがよさそうだよね」


凪が、”まいったまいった”と言って笑った


「いいなぁ、咲希には性別違うけど仲いいお兄さんがいて」
「あたしはお姉さんがほしかったなぁ~」
「姉なんて言いやついねーよ」
「そうかなぁ?あたし梅さんに居人だと思うけどな」


凪と、教台の話で1時間以上話した


お兄ちゃんのいいところいっぱい言っておいた


凪は、何だかんだ言って梅さんたちを尊敬してるらしい


「ねぇ凪、あたし落ちてたらどうしよう」
「大丈夫だって、咲希が危ないんだったら俺落ちてるよ」
「凪、明日一緒にいこ?あたし一人じゃヤダ」


久しぶりに、わがまま言ってみた


そしたら、あたしの頭を優しくなでて『いいよ』と言ってくれた














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