遠恋~君と恋をした日々~
「じゃー、また明日ね!」


今日は、南波があたしを送ってくれた


同じ地域にすんでるあたしたちだからこそ、釣り合ってるのかもしれない


南波に手を振りながら家に入ろうとした時、南波があたしを呼びとめた


「どうしたの?」
「あの・・・さ、“咲希”って呼んでいい?」
「へへっ、良いよ」
「サンキュー。俺のことは、悠一って呼んで」


悠一・・・


名前を聞いても、心がぽかぽかしない


「うん。分かったよ」


やっぱりあたしはまだ・・・


苦笑いになってしまった、やっぱりあたしは悠一の気持ちにはこたえられないんだ


「おい、咲希いいところに帰ってきたな。酒とタバコ買ってこいよ」
「無理だよ。あたしお金ないよ。しかもあたし・・・、未成年だよ?」
「うるせぇ!口答えしてんじゃねぇよ!!」


お父さんが殴りかかってきた


あたしはまた泣き叫ぶ。神谷体や顔がぼろぼろになるまであたしは殴られ続けた


しまいには、家から追い出されてしまった















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