遠恋~君と恋をした日々~
「どうぞ」
「ありがとうございます」


お皿にのっかったロールケーキを食べながらまたおしゃべりをした


楽しいひと時だった


でも、莉那の発言にこの時間が暗いものになる


「お母さんお父さん。実はね、話があるの」
「どうしたんだ?」
「なぁに?」


みんなの食べる手が止まって、莉那に集中した


莉那があたしの手を握ってこっちを向いた


大丈夫という言葉を載せてうなずいた


「あたしね、体調が悪くて今日お医者さんに行ってきたんだ」
「なに?なんかの病気だった?」


さっきとは変わって、莉那パパと莉那ママは真剣な顔になった


「にん・・・しんしてたの」
「・・・今何て?」


莉那パパは、莉那の顔を見てもう一度訪ねた


「妊娠してたの・・・」


莉那がそ―言った瞬間、莉那パパは莉那を叩いていた







< 60 / 424 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop