遠恋~君と恋をした日々~
毎日帰ってくるのが遅いお兄ちゃん


もう、あたしが殴られることないから安心してお仕事してるんだと思う


でも、今日みたいなことがあったら・・・負担をかけちゃう


「ごめんね。呼び出しなんかして、もうしないから」
「そんなことないよ。咲希が無事ならそれでいい」


お兄ちゃんの優しい表情を見て何も言えなくなった


「ありがとう」


その日は、家に帰ることになった


その日の夜、莉那があたしの家へたずねてきた


あたしは、快く家へ入れてあげた


「どうしたの?」
「家を出てきたの」
「えぇ!?なんでまた・・・」
「だって!どんなにいっても、お母さんとお父さんは認めてくれないから!!」


莉那が泣きながら、さっき会ったことを話してくれた


学校に、お母さんが迎えに来て産婦人科へ連れて行かれた


そして、おろすように言われて、サインをさせられそうになったこと


自分の意思は変わらない、絶対この子を産むっ!って力強くいっても、両親はうなずかなかった








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