遠恋～君と恋をした日々～

「気持ちの整理がつくまでうちに居ればいいよ」


お兄ちゃんに言ったらたぶん了解をえられると思う


聞いたら、予想通りだった


「ありがとうございます」


莉那が頭を深く下げて、お兄ちゃんにお礼を言っていた


涙を流しながら、頭を下げ続けたんだ


「咲希が一人になることがないから、安心だよ」


お兄ちゃんは優しい。だから患者さんにも看護婦さんにも上の人にも同僚の人にも人気なんだ


「咲希もありがとう」


あたしの部屋へ帰ってきて、莉那がお礼を言ってきた


「もうお礼はいいから。大丈夫だよ」
「あたし・・・決めたよ」
「え？」
「ううん。何でもない。にと曜日楽しみだなぁ～」
「そうだね。眞子なんで来れないんだろう」


ドキッとした


眞子の名前をきくだけで、ドキドキしてしまう


日曜日、思いもしない出来事が起こることを・・・あたしは予想もしてなかった