遠恋~君と恋をした日々~
莉那に引っ張られてるのに、後ろからさっきのお兄さんが腕を掴んできた


「話してください!痛いです」
「ねぇいいじゃん。体で払うぐらい。なれてんでしょ?」


なれてるわけないじゃない!!こんなの初めてだよ


「なれてません!やめて・・・っやめてよぉ!」
「大声出すなよ!」


さっきまで優しい微笑みを見せていた、男の人たちの顔は豹変していた


どこかニヤニヤしていて、どこか怒っているなんとも分からない表情


でも、あたしにとっては全然怖くなかった


ただ、いたいだけ。腕が・・・


「そんなに体で返してほしいですか?」
「えっ、まじで?やらせてくれんの?」



あたしは大勢の前で脱ごうとした


「ちょっ!咲希・・・!?」


莉那が驚いている。そりゃ驚くよね。こんな大勢の前で脱ごうとしてるんだから


「おい!!何してんだよ!あの、俺の彼女がなんかしましたか!?」







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