遠恋~君と恋をした日々~
「来ないでっていったのに・・・」
「いやだ、俺は一生もうあんな思いはしたくない」


あんな想いってどんな思い?


「俺の好きな人は、藤原・・・お前だよ」


あたしの恋は実らないと思ってた、一生あたしの一方通行だと思ってた


あたしの思いは、無駄だと思ってた


けど、思い続ければ恋は叶うとどこかで信じていた


どんなに馬鹿扱いされてもいい、でも桜庭への思いは嘘にしたくなかった


「あたし・・・っ彼氏いるよ?」
「俺が別れさせてやる!悠一から、お前を取り戻して見せる!」
「桜庭が、辛いだけだよ。あたしが、ちゃんと別れを切り出すからね」
「明日から、会いに行ってもいいか?」
「うんうん。いいよ」


桜庭はあたしから離れて、携帯を出した


「これ、俺の携帯番号とメルアド。送って?」
「分かった」


桜庭と、やっと心が通じ合った


あたしの思いは無駄じゃなかった


あたしの7年間の長い片思いが終わった


「桜庭ぁぁぁぁぁ、大好きぃぃぃぃ」


あたしは泣きながら、大好きを繰り返していた


「知ってるよ」


桜庭の腕のなかが心地よくて、ずっとこうして居たかった









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