イケメン御曹司の秘密の誘惑
――ダンッ!!
彼女の腕を掴み、横の壁に身体を押し付けて顔を近付ける。
「…いたっ…、なっ…!?」
驚きと衝撃で彼女の目が大きく開く。
うるうると輝く瞳に何故か更に苛立つ。
「何だよ…、俺が怖いの?
さっきは工藤にうっとりしてたじゃないか。
…何で工藤とああなった訳?
あいつにも言ったの?
俺の時みたく、抱いて欲しいって」
彼女を追い詰めるように低い声で囁く。
「…なっ…、そんな事…、言う訳ないじゃないの…!
さっきは…、工藤さんが…優しくて…、ずっと好きでいてくれたって…言われて」